![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 表紙](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=990x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/i3ca5a20f75c8488f/version/1700715431/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 1-2](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/ic6d35b3db029c79c/version/1700715439/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 3-4](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/ibc4284ed1c83665e/version/1700715447/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 5-6](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/i46ecb825fa73e73d/version/1700715454/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 7-8](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/ic1e97dc38738242a/version/1700715461/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 9-10](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/i7fe9690c01b13d90/version/1700715469/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 11-12](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/iedbedd4d883cd1c0/version/1700715476/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 13-14](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/ifaf933f24ccd36af/version/1700715484/image.jpg)
![ジャータカ絵本:ほうせきのあめ 15-16](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s87ad251bec973692/image/ie696004c58a15e6f/version/1700715491/image.jpg)
「ほうせきのあめ」ジャータカえほん
出版 財団法人 鈴木学術財団
え 深沢邦朗
ぶん 土家由岐雄
この絵本の裏表紙には次のように書いてあります。
「ほうせきのあめ」について
この物語(南伝大蔵経第48ヴェーダッバ呪本生)では人間の欲望のむなしさが語られています。
山賊・盗賊のそれぞれ五百人、合わせれば千人にもなる人々が、宝石を奪い合ってことごとく死に絶えたというすさまじいお話ですが、昔から人間はこういうおろかな行為を数えきれないほど繰り返して来ました。
師匠の身代金をとりにいくお弟子が呪文をつかってはいけないと忠告していったにもかかわらず、この師匠は自分が助かりたいばかりにみすみす不幸の種をまいてしまったのが発端です。
その結果は山賊たちの欲望をいっそうあおることになり、災いの輪は次々に拡がって、自分だけでなく多くの人々を破滅におとし入れてしまいました。
心の内にあるいろいろな弱さや脆(もろ)さは、隙さえあればたちまち大きな悪に転化して人間を破滅の渕へと追い込みます。
目前の縛(いまし)めから逃れることだけに気をとられたこの師匠の心も脆かったのですが、欲心をつのらせて争い死に絶えた山賊たちのおろかさも心の弱さからといえましょう。
「貪欲は破滅のもと」だとよくいわれますが、このお話はそれをまざまざと描いてくれています。
心のいくつもの弱さをひとつひとつ克服する修業は、釈尊の説かれた究極の智慧やさとりに出あうまでの私たちの大切な道程であると思いたいものです。