ジャータカ絵本:だいくのいのしし

ジャータカ絵本:だいくのいのしし
ジャータカ絵本:だいくのいのしし
だいくのいのしし 1-2
だいくのいのしし 1-2
だいくのいのしし 3-4
だいくのいのしし 3-4

だいくのいのしし 5-6
だいくのいのしし 5-6
だいくのいのしし 7-8
だいくのいのしし 7-8

だいくのいのしし 9-10
だいくのいのしし 9-10
だいくのいのしし 11-12
だいくのいのしし 11-12

だいくのいのしし 13-14
だいくのいのしし 13-14
だいくのいのしし 15-16
だいくのいのしし 15-16

 

「だいくのいのしし」ジャータカえほん

 え センバ・太郎
 ぶん 友松あきみち

この絵本の裏表紙には次のように書かれています。

「だいくのいのしし」について
この話し(南伝大蔵経第493大工養猪本生話)が言おうとしていることは、平明でわかりやすいと思われます。
私たちが子供の頃に聞いた「毛利元就と三本の矢」の譬えを、今の子供たちは話してもらったことがあるんでしょうか。
協力の尊さと力を説く話しが、こんな昔のインドのジャータカにも美しく語られていたことに驚かされます。
大工の猪は、一匹だけででも頭を働かさせて、虎をやっつけようとしたでしょう。
でも、一匹で当ったのでは、この話しほど巧くいったかどうか疑問です。
強い意志と智慧があっても、それを実際に推し進める協力があってこそ、こんなにすぐれた結果が生まれるといえるでしょう。
ですから、励まされて力を合わせた仲間の猪たちも、立派に主役を果たしているといえます。
猪たちは、大切なことを二つ教えられました。
まず、正しい目的のためにはしりごみをしないということ、それから、合わせた力はとても大きいということです。
つまり、勇気と団結です。
優しい大工さん、働きものの猪の仔、猪たちの素敵な計略、いばっていた虎が捕まって泣きべそをかいたことなどの中に溢れている、生き生きとした心が、美しい絵に誘われて、小さな人たちの胸に培われていったなら、こんな嬉しいことはありません。