北澤楽天「楽天全集」①

楽天全集1明治大正昭和社會漫畫集-1.
楽天全集1明治大正昭和社會漫畫集-1.
楽天全集1明治大正昭和社會漫畫集-2.3.
楽天全集1明治大正昭和社會漫畫集-2.3.
楽天全集1明治大正昭和社會漫畫集-4.5.
楽天全集1明治大正昭和社會漫畫集-4.5.

北澤楽天「楽天全集」①

 

日本では漫画の起源は「鳥獣戯画」とされ、その後江戸時代になって葛飾北斎が「北斎漫画」を出版した。
今や日本の漫画は世界中に広まり、Mangaとして人気があるが、漫画が一般大衆に普及したのは明治時代になってからである。
その漫画の基礎を築いたのは「北澤楽天」だと云われている。

 

北澤楽天は明治より大正、昭和と活躍した漫画家である。
社会、風俗の風刺画を得意とした。
北澤楽天の本名は「北澤保次」で、雅号を「樂天」とした。


明治9年、埼玉県大宮の由緒ある家に生まれた。
後、麹町永田町にあった「絵画研究所・大幸館」にて絵を学ぶ。
明治27年頃、横浜で米人のE・B・ソーンが発行する英字新聞「ボックス・オブ・キュリオス」社で風刺画を執筆し、同誌のオーストラリア人「フランク・A・ナンケベル」から政治漫画の指導を受ける。
明治32年、福沢諭吉の「時事新報社」に入社し、今泉一瓢に代わって絵画部を担当し、「時事漫画」を主筆した。
福沢諭吉より「絵をもって世の中を動かすには、漫画の外にはない。君は漫画をもって生涯の仕事としたまえ。」と激励されたと云う。
さらに漫画雑誌「東京パック」を創刊し、「樂天パック」、「家庭パック」等をも発行して行くことになる。

 

さいたま市では北澤楽天が晩年を過ごした地に「漫画会館」を建て「北沢楽天のコーナー」を設け北沢楽天を紹介している。

さいたま市/北沢楽天