楓の新芽

楓の新芽-1
楓の新芽-1
楓の新芽-2
楓の新芽-2

楓の新芽

 

昨年は東川寺境内の赤松と楓が葉が少なく、弱っているように見えた。
私は昨年除草剤を多く散布しすぎたのかと心配していた。
しかし今年、赤松と楓共に新芽を吹き出し、少し安心していた。
ふと、境内の彼方此方を見ると、楓の小さい芽が沢山吹き出している。
ああ、そうか、楓は自身の身を犧牲にして、新しい命を産み出そうとしていたのか。
この中の一つ、二つの芽でも生長して、次代を受け継いで欲しいと願って沢山の種を蒔き、新しい芽を出させるために楓の樹は闘っていたのだ。
そう思うとこの小さな楓の芽が愛おしく思えるのである。

しかし、この楓の新芽をすべて育てる訳にはいかない。

残念だが、いずれ殆どの芽を摘み取らなければならないのである。