干支の置物と古銭

宮竹真澄作・酉(鷄)と卵
宮竹真澄作・酉(鷄)と卵
宮竹真澄作・申(猿)とバナナ
宮竹真澄作・申(猿)とバナナ

 

干支の置物と古銭

 

歳が替わって平成29年(2017)となって既に十日以上過ぎた。

今年の干支は酉である。

写真の干支の置物の酉(鷄)と下の申(猿)は、心暖まる人形を作り「心のふる里人形展」を開催している「宮竹眞澄」さん作のものである。

 

下の写真は「八掛十二干支」の古銭である。

これは古銭であるが、銭と云うよりは縁起物として人気がある。

 

酉の鳥は鶏となっている。

他の鳥でもよさそうなのに、何故鶏になってしまったのだろう。

酉に鳥を当てはめる時、身近な鳥が鶏だった。

家鴨(あひる)や鶴や鴨もいたが、一番人々の近くにいたのが鶏だったのである。

古代より鶏が飼われていたことがよく解る。

 

鳥は鳥でも鶏ではないが、「禅語」に「風定花猶落、鳥鳴山更幽」という言葉がある。

これは「風定まって花猶落ち、鳥鳴いて山更に幽なり」と読む。

 

風が吹いて花が落ちるのは当然だが、風が治まっていても花は落ちる。

椿のような花がボットと落ちた後、静けさ広がる、

山の中は清寂ではあるが、山鳥が一声鳴いた後、より一層静けさの幽玄な余韻が残る

 

尚、干支の一番は子(鼠)であるが、神様が干支の一番を決める時、競争して一番に到着したものを一番にすると云われ、牛の背に乗っていた鼠がぴょんと飛び降りて一番になったお話があるが、既に一番の「子」は決まっていて、それに当てはめたのが「鼠」だったので牛から飛び降りて一番になった訳ではない。

 

残念ながら私は子(鼠)年生まれである。

 

八掛十二干支・古銭
八掛十二干支・古銭