優佳良織・回信
平成27年2月15日大休寺釈尊涅槃会の折り、永井賢史方丈へ曹洞宗宗議会議員当選の祝賀を僅かながら差し上げた。
後日、その祝賀の返礼に「優佳良織」のバックとポーチを送って戴いた。
その返礼の添え状には次のようにあった。
「冠省 平素お世話になりましてありがとう存じます。又、この度、身に余る御祝賀を賜り恐縮しております。樣子がわからないので最初はおとなしくしているつもりです。これからも御指導の程宜しくお願い申し上げます。心ばかりの回信にて。東川寺方丈御座下 大休賢史九拜」
それまでも、大休寺永井賢史方丈からは様々な折りに「優佳良織」の品物を戴いた。
色々と戴いてありがとうございました。
永井賢史老師は「優佳良織」の品物が好みで自身も使っていたが、他の人にも「優佳良織」を差し上げることが多かった。
この時戴いたのは、真っ赤な優佳良織のバックだった。
私の好みの色ではないので、永井賢史老師には申し訳ないが、「優佳良織」の売店で事情を話し色違いのこのバッグと取り替えてもらった。
永井賢史老師は永井賢史老師なりに、この人にはこの色の品物、この人にはこの色の品物とそれぞれの人のよって色と品物を一人一人選んで贈ってくれていたのである。
だが、永井賢史老師と私は好みが違い、何度か意見の食い違いがあった。
他人はその会話を聞いて、よく喧嘩していると思っていたらしい。
そんな私の好みの色合いの優佳良織は「秋の摩周湖」と名付けられている。
「秋の摩周湖」
「美しい森と湖の北海道
そのなかでも水深の透明度ではバイカル湖と世界一をきそう湖です
『神々の現存している湖』といわれ、神秘なまでに人のこころをひきつけます
そして秋、湖面に紅葉・黄葉のあざやかな色を映して華麗に変身します
そんな摩周湖に魅せられて、つづれ織りに織ってみました
北海道伝統美術工芸村 優佳良織工芸館」
と箱の中の説明書には書かれていた。
さらに大分以前になるが故永井賢史方丈から戴いたこの「秋の摩周湖」の色合いの「優佳良織の長財布」は今でも私は愛用している。
話は変わるが、大休寺永井賢史方丈には大本山永平寺御直末会会長を長い間務めて戴いた。
先般(9月28日)、大本山永平寺に於いての御直末会総会で前会長永井賢史老師に替わって、新会長(大野市洞雲寺・齋藤賢隆師)が推挙され就任した。
まさに現実は有為転変の世の中である。