落雁・諸江屋
金沢の人に「諸江屋」と聞いてもピントこないらしく、「諸江屋」ではなく「落雁」のお店で通っているらしい。
「諸江屋」は嘉永二年(1849)創業の老舗、落雁(らくがん)を主に扱って販売している。
金沢市野町一丁目三の五九にある「諸江屋・本店」は古い建物で醤油味噌を扱うお店と隣接している。
最近、西茶屋に「西茶屋菓寮」として新たにお店を出した。
この「西茶屋菓寮」のお店は新築らしく明るく綺麗だが、やはり落雁の老舗としては「本店」のほうが雰囲気がある。
ただ残念なことは本店には駐車スペースがあまり無い。
この「諸江屋・本店」の前には「金澤西會所跡」の碑が建っている。
又、本店の「落雁」の看板は、金沢大乗寺の住職をされ、永平寺副監院、後堂、總持寺西堂を経て、昭和十九年に總持寺貫首となり円鑑不昧禅師を勅賜された渡邊玄宗禅師、八十九歳の時の書である。
本店には大本山永平寺御用達、大本山總持寺御用達、さらに加賀大乗寺、總持寺祖院、白山本宮の御用達の聯が掲げられている。
「諸江屋」は伝統の落雁を守りながら、色々なお菓子を作って販売している。
老舗にありがちな現代に合わない物(お菓子)に固執していない。
だから、今に至るまで「諸江屋」の落雁お菓子は人々に受け入れられているのだろう。
「方丈菓子」は有名であるが、その外にも沢山の落雁を中心としたお菓子がある。
例えば、「万葉の花」、「加賀宝生」、「喫茶草紙」、「花うさぎ」、「加賀てまり」、「加賀小町」、「今昔(いにしえ)」、「濃茶楽雁(こいちゃらくがん)」、「「栗山路(くりやまじ)」、「栗生菓子・栗きんとん」、「La・KuGaN(ココア)」など。
金沢「諸江屋」のお菓子はインターネットでも買えるので便利である
落雁 諸江屋ホームページ http://moroeya.co.jp/
諸江屋ネットショップ http://moroeya.net/