梅の木
昨日は東川町で最高気温34度、暑い一日となった。
お盆(旧盆)のお勤め(棚経)で檀家さん宅を回っていると、ある檀家さんの家の庭で梅の木を見つけた。
この辺りでは、あまり梅の木は見かけなく珍しい。
この家の人に聞くと、梅は古木で本体の木は枯れてしまったが、横から出た枝が大きくなったという。
上の枝の方は早く黄色く熟しているが、下の枝の実はまだ青い。
たわわに生った梅の実をカメラに収めて来た。
梅の北限は元は北海道の札幌市近辺だったが、今は北海道旭川市近辺とされているらしい。
東川町の北の山を越えると、そこは福島県よりの入植者が多い、東旭川町米原地区である。
この米原(元ペーパン地区)の小学校に梅の木があるのを思い出し、早速、カメラを持って出かけた。
旭川市東旭川町米原の旭川第一小学校校庭にある梅の木は「旭川市指定文化財」で旭川教育委員会の「梅の木」の碑があった。
「この梅の木は、1905(明治38)年頃、東旭川村立第一簡易教育所(現在の旭川市立旭川第一小学校)の校長 八島武平 が同教育所の前身であった上ペーパン簡易教育所の初代教員 岡崎正明 の退職を記念して、札幌から苗木を取り寄せて植えたといわれている。また、福島団体開拓記念誌によると、岡崎正明が移住の際、故郷の福島県大田村(現保原町)より苗木を持ってきて自分の屋敷地に植えてあったものを、同氏が教職を去って亡くなった後、八島武平の指示により1911(明治44)年に現在地に移し替えられたものであるともいう。
2本の梅のうち、右側が紅梅で、豊後という品種、左側は白梅で、白加賀という品種と推定されている。
1966(昭和41年)1月15日、北限地帯に生育する梅としての標本的価値、約70年と推定される樹齢(指定当時)、巨木な点において上川地方では稀なものであることから、旭川市の文化財に指定している。
旭川市教育委員会
追記
紅梅は、2000(平成12)年夏に老齢による枯死が確認されました。
現在の紅梅2001(平成13)年春に新たに植えられたものです。」
と書かれている。
ここの梅の果実を写真に撮ろうと、職員室に先生がいたので、失礼ながら窓から尋ねると、既に梅は実ってこの木に梅の果実は無く、完熟して皆な下に落ちてしまたと云う。
木の下を見ると、確かに梅の種と崩れた梅の実があった。
しかたがないので、この梅の老木と記念碑をカメラに収めてきた。
残念!
来春はこの梅の花を、是非、カメラに収めようと心に決めた!