蕎麦(そば)の花

そばの花
そばの花
そば畑
そば畑

 

蕎麦(そば)の花

 

「信州信濃のソバよりも、わたしゃあんたの傍(そば)がいい」と都々逸にあるように、昔から信州(長野県)が蕎麦の名産地とされてきた。

蕎麦は、田や畑にならない荒れた地でもよく育つ。

だから蕎麦を作付けしている所は、山あいの地で米や豆、野菜などが育たない所が多い。

 

近年は北海道産の蕎麦が多く出回っている。

北海道は蕎麦の日本総生産量の45%を占める最大の生産地なのである。

旭川近郊の江丹別、また幌加内、深川、滝川、さらに十勝の新得、鹿追などが主な生産地であるが、外、蕎麦の生産地は全道に分布している。

 

東川町近辺で作付けされているのは、水田の真ん中である。

これは転作用に植えてある。

ある町村で聞いた話ではあるが、極端な人は土壌改良のため、単に蕎麦を植えて収穫せず、そのまま耕すこともあるという。

東川町では勿論、収穫して蕎麦の実を採る。

 

丁度今が蕎麦の開花時期である。

この蕎麦が花咲く時は、厭な匂いがする。

 

蕎麦の厭な匂いは、傍(そば)に寄ってみないと判らない。

 

そば【〈蕎麦〉】

タデ科の一年生作物。中央アジア原産で,日本へは古く渡来。茎は赤みを帯び,高さ約60センチメートルで,三角心形の葉を互生する。花は白色小形で,初秋,葉腋 (ようえき)・茎頂に多数総状につく。実は三角卵形で黒熟し,種子をひいて蕎麦粉とする。古名ソバムギ。季語は秋。

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