ハッカ・薄荷

ハッカ物語-1
ハッカ物語-1
ハッカ物語-2
ハッカ物語-2

ハッカ・薄荷

 

ハッカ(薄荷)の花をカメラに収めたかったが、写真を撮ることが困難なので、ハッカ関連の商品を掲載した。

 

北見市の株式会社「山樹氷」の「ハッカ物語」と「ハッカ樹氷」。

北見名産の天然「ハッカ油」(北見ハッカ通商)。

 

以前からある「ハッカ樹氷」の方は私の好みの一つ。

甘納豆にハッカがコーティングしてあって、甘さの中にミントの爽やかさがある。

しかし、「ハッカ物語」の方はパッケージは素敵なのだが、大きな白花豆を使っているためか、食べるとハッカの香りがあまりしない。

このコーティングのハッカの分量は小粒の「ハッカ樹氷」と同じであってはならない。

ハッカの分量が同じかどうかはよく判らないが、豆が大きい分だけハッカを少し強くしないと、ハッカが生きてこなく、白花豆の甘納豆の味しかしないことになる。

 

北海道の香料ハーブといえば、富良野のラベンダーが有名になる前は、北見のハッカが特産物であった。

北海道開拓と同時期に、移住者の手で、北見地方では「ハッカ・薄荷」の栽培がおこなわれていた。

その生産は年々大きくなり、明治、大正、昭和初期まで、北見の天然ハッカ油は国内のみならず、海外でも有名になり、当時世界の7割をも生産販売していたのである。

そのハッカ油は投機の対象となるほど高価で取引されていた。

しかし、戦後になり、外国産の安価なハッカと、合成ハッカの販売、さらにハッカ輸入自由化に押され、北見の薄荷工場は閉鎖に追い込まれてしまった。

当時、ハッカ生産で財を成し「ハッカ御殿」を建築した人もいた程である。

今では北見市に当時を偲ぶ「ハッカ記念館」があるのみ。

尚、現在でも数軒ではあるがハッカを栽培生産している農家があると云う。

 

余談であるが、以前、知り合いのスナックバーで、友達の料理店主と飲んでいた時、後の客が飲みすぎたのか、吐いてしまった。

お店の人はその汚物を綺麗に掃除したのだが、匂いは残っていた。

私は自分の車に小さな「ハッカ油スプレー」が有ることを思い出し、その「ハッカ油」を車から持ち出して来て、汚物があった周辺に振りかけた。

すると見事にその汚物の匂いは忽ち消えたのである。

その時、料理店主の友達は感心して、自分の店にも常時「ハッカ油スプレー」を置いておくことにすると頻りに云っていた。

 

はっか【薄荷】

シソ科ハッカ属の植物の総称。ハッカ・ヒメハッカ・セイヨウハッカ(ペパーミント)など。独特の香りがある。ミント。

シソ科の多年草。湿った草地に自生。また香料や薬用とするため古くから栽培される。高さは約50センチメートル。葉は対生し,狭楕円形。8~10月,葉腋に淡紫紅色の小花を輪状につける。葉から薄荷油をとる。

(スーパー大辞林3.0 (C) Sanseido Co.,Ltd. 2010より)

  

ハッカ樹氷
ハッカ樹氷
天然ハッカ油
天然ハッカ油