曹洞宗(そうとうしゅう)と云います。
わたしたちは皆、仏(ほとけ)の子であり、生まれながらに仏心(ぶっしん-ほとけのこころ)を具えています。
しかし、それに気づかずに、我がまま勝手の生活をして、苦しみ悩みのもとをつくっています。
ひとたび、仏さまに懺悔(さんげ)し、帰依(きえ)するならば心が落ち着いて、おのづから生活が調えられて明るくなり、社会のお役に立つことを喜び、又、どんな苦難にも耐えて生きぬこうとする信念が生まれます。
そこに生きがいと幸福(しあわせ)とを発見するのが曹洞宗の教えです。
曹洞宗の教えの根幹は坐禅にあります。
それはお釈迦さまが坐禅の修行に精進され、悟りを開かれたことに由来するものです。
禅とは物事の真実の姿、あり方を見極めて、これに正しく対応していく心のはたらきを調えることを指します。
そして坐ることによって身体を安定させ、心を集中させることで身・息・心の調和をはかります。
曹洞宗はお釈迦様をご本尊として仰ぎます。
南無釈迦牟尼佛(なむしゃかむにぶつ)と唱えます。
① 福井県の「大本山永平寺」(高祖、道元禅師さま御開山)
② 横浜市の「大本山総持寺」(太祖、瑩山禅師さま御開山)
曹洞宗はお釈迦様より、歴代の祖師がたによって相続されてきた正伝の仏法です。
曹洞宗の寺院を包括する法人を宗教法人「曹洞宗」といい、その事務所を「曹洞宗宗務庁」といいます。
修証義(しゅしょうぎ)、般若心経(はんにゃしんぎょう)、観音経(かんのんぎょう)、壽量品(じゅりょうほん)、神力品(じんりきぼん)、佛遺教経(ぶつゆいきょうじょう)、大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)、甘露門(かんろもん)、舎利礼文(しゃりらいもん)等の諸教典を読誦します。