曹洞宗の宗旨


宗派名

曹洞宗(そうとうしゅう)と云います。


教義

わたしたちは皆、仏(ほとけ)の子であり、生まれながらに仏心(ぶっしん-ほとけのこころ)を具えています。

しかし、それに気づかずに、我がまま勝手の生活をして、苦しみ悩みのもとをつくっています。

ひとたび、仏さまに懺悔(さんげ)し、帰依(きえ)するならば心が落ち着いて、おのづから生活が調えられて明るくなり、社会のお役に立つことを喜び、又、どんな苦難にも耐えて生きぬこうとする信念が生まれます。

そこに生きがいと幸福(しあわせ)とを発見するのが曹洞宗の教えです。


坐禅

曹洞宗の教えの根幹は坐禅にあります。

それはお釈迦さまが坐禅の修行に精進され、悟りを開かれたことに由来するものです。

禅とは物事の真実の姿、あり方を見極めて、これに正しく対応していく心のはたらきを調えることを指します。

そして坐ることによって身体を安定させ、心を集中させることで身・息・心の調和をはかります。


ご本尊

曹洞宗はお釈迦様をご本尊として仰ぎます。

 

 曹洞宗ご本尊・お釈迦様
 曹洞宗ご本尊・お釈迦様

ご本尊おとなえ

南無釈迦牟尼佛(なむしゃかむにぶつ)と唱えます。

 


両大本山

① 福井県の「大本山永平寺」(高祖、道元禅師さま御開山)

 

   大本山永平寺紋
   大本山永平寺紋
         高祖 道元禅師
         高祖 道元禅師

② 横浜市の「大本山総持寺」(太祖、瑩山禅師さま御開山)

 

   大本山総持寺紋
   大本山総持寺紋
          太祖 瑩山禅師
          太祖 瑩山禅師

伝統

曹洞宗はお釈迦様より、歴代の祖師がたによって相続されてきた正伝の仏法です。


曹洞宗宗務庁

曹洞宗の寺院を包括する法人を宗教法人「曹洞宗」といい、その事務所を「曹洞宗宗務庁」といいます。


お経

修証義(しゅしょうぎ)、般若心経(はんにゃしんぎょう)、観音経(かんのんぎょう)、壽量品(じゅりょうほん)、神力品(じんりきぼん)、佛遺教経(ぶつゆいきょうじょう)、大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)、甘露門(かんろもん)、舎利礼文(しゃりらいもん)等の諸教典を読誦します。